早野歯科医院ブログ

2016年6月 8日 水曜日

高齢者のインプラントメインテナンスにおける配慮と着目点

今回私は、以前デンタルハイジーン(歯科衛生士向けの月刊誌です)に掲載されていた事についてお話しさせていただきます。(一部抜粋いたします)

高齢者の場合、通常のインプラントメインテナンス項目に加え全身状況の確認が必要です。
予約時間に間違いがないか、待合室での様子、歩き方、話し方、反応(耳の遠さ)などさまざまなところに目を配り、以前と変化がないか観察するところからはじめます。
初診時に問診で申告して頂いた有病歴や服用薬が変わっていることが多々あります。患者さん自身から報告を受けることもありますが、しばらく時間が経ってからわかることも少なくないため、来院時には問診票の再記入やお薬手帳の確認など、常に全身を管理できるようにしておくことが重要です。
まれに患者さん自身が病気に気づいていないこともあり、全身の健康を守る医療従事者として、患者さんの異変などから疾患の兆候を見逃さないようにすることも大切なことです。
私自身、「最近手がしびれる」という会話からパーキンソン病が発覚した経験や、「喉が渇き頻尿だ」と話され、歯肉もいつもと違いすっきりしない患者さんに受診を勧めたところ、糖尿病と判明したことがあります。
高齢者のメインテナンスではさりげなく身体の具合を聞き出す会話をするようにします。

さらに、加齢や降圧薬等の影響により、唾液量が減少し、口腔乾燥になりやすいことも認識しておかなければなりません。
自浄作用の低下でプラークが停滞しやすく、インプラント周囲にも炎症を引き起こしやすくなります。
つまり、高齢者のインプラントメインテナンスでは、インプラントに目をやる前に、湿潤状態など口腔内環境に変化がないか確認することも重要です。
患者さんに自覚がなくとも、ミラーが頬粘膜に張り付くような感じが強いなど、舌や歯肉の乾燥は注意深く観察します。
口腔内写真を撮影するときに歯面や歯肉にエアをかけなくても乾燥している場合は、口腔内乾燥が進んでいると判断してよいでしょう。

実際に高齢者の方のインプラントにおいて、私も改めて勉強させられました。
今後も皆様にいろいろと情報提供できたらと思っておりますので、よろしくお願い致します。

DH高橋でした。




投稿者 早野歯科医院

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